モリナガ加熱処理牛由来タンパク質検出キットVer.2 Q&A
性能に関する質問
- Q1
- キットで検出されるものは何ですか?
- A1
- 熱処理された牛由来のタンパク質を検出します。
- Q2
- 使用されている抗体はモノクローナル、ポリクローナルどちらの抗体ですか?
- A2
- 固相化抗体、酵素標識抗体共にモノクローナル抗体を使用しています。
- Q3
- ブランク溶液及び陽性対照溶液(高濃度標準品)の吸光度はどのくらいですか?
- A3
- ブランク溶液で0.08以下、陽性対照溶液(高濃度標準品)で0.6〜1.6です。発色は反応温度等により影響を受けますのでお気を付けください。
- Q4
- 1つのキットでいくつの検体を検査できますか?
- A4
- 96穴プレートを使用していますので、二重測定で最大43検体測定が可能です。試験回数をわけると、その都度標準品を測定するため、最大測定検体数は減少します。
- Q5
- キットの保存方法および有効期限はどのくらいですか?
- A5
- キットは2〜8℃で保存してください。有効期限はキット外箱ラベル及び試薬ラベルに表記しておりますので、ご参照ください。
- Q6
- キットには毒物・劇物・PRTR法に定められている物質を使用していますか?
- A6
- 毒物・劇物・PRTR法に定められている物質は使用しておりません。ただし、反応停止液に1N硫酸を使用していますので、取扱いには注意してください。
- Q7
- 加熱処理牛由来タンパク質検出キットVer.2はどのような特長がありますか?
- A7
- 加熱処理牛由来タンパク質検出キットVer.2では豚肉骨粉、ゼラチン、牛乳等に対する偽陽性反応を抑えることで、より精度高く飼料中の牛由来タンパク質を検出することができます。
試薬・操作に関する質問
- Q8
- 加熱処理牛由来タンパク質検出キットVer.2と加熱処理鶏由来タンパク質検出キットの抽出液は共通で使用できますか?
- A8
- 抽出液の成分が異なりますので、共通で使用できません。
- Q9
- 加熱処理牛由来タンパク質検出キットVer.2と加熱処理鶏由来タンパク質検出キットで共通の試薬はありますか?
- A9
- 反応停止液、洗浄液は共通です。
- Q10
- キット構成品の別売りは行っていますか?
- A10
- 行っていません。
- Q11
- 洗浄液の作り置きは可能ですか?
- A11
- 可能です。一週間以内にご使用ください。
- Q12
- 抽出液の作り置きは可能ですか?
- A12
- 組成にタンパク質成分が含まれるため、用時調製してください。
- Q13
- 抽出したサンプルはどのくらいの期間使用可能ですか?
- A13
- タンパク質は抽出した段階から徐々に変性、分解が進行します。原則として抽出した当日に測定してください。
- Q14
- ゼラチンなど抽出液を加え加熱後冷却をするとゲル化するような検体はどのように検査をしたらいいですか?
- A14
- 抽出液を加え加熱後、冷却・遠心分離をせずろ過を行いろ過液を検体としてください。その後の調製済み検体希釈液での希釈、測定操作手順は取扱説明書に従ってください。
- Q15
- 抽出時の汚染・混入を防ぐにはどうすればいいですか?
- A15
-
- 粉砕機を洗浄する
粉砕機からの汚染を防ぐため、洗浄は念入りに行ってください。部品を分解した後、アルカリ洗剤(例:スキャット20-X(第一工業製薬))に浸け置きする、超音波洗浄機にかける、カップ内にアルカリ洗剤を加え粉砕機にかけるなど行うと改善されます。
- 手袋を操作毎変える
- 使い捨てのチューブを使用する
- 天秤を抽出、測定と別の部屋に設置する
- Q16
- 開封したキットを再度使うことはできますか?
- A16
- 開封後一週間以内は使用可能です。数回に分けて試験を行う際は、温度変化の繰り返しや異物混入を避けるため、酵素標識抗体溶液や酵素基質溶液は予めクリーンベンチなどで分注してご使用される方がより安定性が保てます。
- Q17
- プレートシールは再利用できますか?
- A17
- 試薬の付着等で汚染している場合がありますので、再利用できません。
- Q18
- プレートシールが不足する場合はどうすればいいですか?
- A18
- プレートシールが不足する場合は、プレート用ふたをかぶせた後食品用ラップフィルムでプレート全体を覆ってください。
- Q19
- なぜ酵素反応時に遮光する必要があるのですか?
- A19
- 光が当たったまま反応させるとバックグラウンドが高くなります。良好な結果を得るため必ず遮光して酵素反応を行ってください。
- Q20
- 反応停止後すぐ吸光度を測定しなくてはいけませんか?
- A20
- 反応停止後は30分以内に測定してください。
- Q21
- 副波長(二波長)の測定は必要ですか?
- A21
- 主波長のみでも測定は可能です。副波長を測定することでプレートの歪みなど物理的な要素を除去できますので、二波長での測定を推奨します。
- Q22
- 洗浄操作のポイントを教えてください。
- A22
- 手動で行う場合、洗浄液が隣のウェルに混入しないように気をつけてください。洗浄液を捨てたあと、ペーパータオルなどを使用してプレートをよく叩いてウェル内に液が残らないようにしてください。また洗浄操作終了後はペーパータオルなどでプレートの底面をふくようにしてください。
検体が多い場合などは手動型のエライザ洗浄用ディスペンサーもございますので、こちらをご参照ください。
プレートウオッシャーで行う場合、使用前後に洗剤で洗浄してから使用してください。また、使用前にノズルから均等に洗浄液が出ることを確認してください。最後の洗浄操作が終わりましたら手動の時と同様にペーパータオルなどにプレートを叩きつけて洗浄液を除去してください。
また、動画もご参照ください。