ナノトラップProU トラブルシューティング
1. 増粘多糖類など検体抽出液に全て溶解すると考えられる検体が溶けきらない
- 抽出液に全ての検体が溶解していないので、抽出時に溶解させる検体量を減らして検査を行ってください。ただし、抽出時の倍率を変更していますので、食品検体中で換算された検出感度が変わります。
例:「1gの検体を19mLの抽出液で抽出する(20倍抽出)」操作を「0.5gの検体を19.5mLの抽出液で抽出する(40倍抽出)」場合、スティックにおける検出感度は25ng/mLと変わりませんが、食品検体中で換算された検出感度は5μg/gから10μg/gに変わります。
2. 検査溶液滴下15分後に確認サインが赤く色づかない
- 検査溶液が十分展開されていないので、検査検体を取扱説明書に従いさらに希釈して再検査されることをお勧めします。
3. 特定原材料濃度の高いサンプルで判定ラインが確認されない
- 目的タンパク質が極端に高濃度で含まれている場合、確認サインが着色してもラインが出現しないことがあります(プロゾーン現象)。このような検体で検査をしたい場合、検査検体を取扱説明書に従い適宜希釈して再検査を行ってください。
※食品反応性リストもご参照ください。