株式会社 森永生科学研究所
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技術情報

金属コロイドの使い分け

赤色の金コロイドと黒色のパラジウムコロイドは、必要な感度や色の設計に合わせて使い分けすることをおすすめします。

  • 赤色の金コロイドは、抗体などのタンパク質を標識しやすい点から、目視判定のためのプローブとして標準的に用いられています。
  • パラジウムコロイドは、金コロイドと同じように取り扱うことができますが、金コロイドよりも粒径が大きく黒色であることから、より視認性が高くなります。
  • 金コロイドであるAuH1(50nm)とAuH2(40nm)はコロイドの保護剤が異なります。AuH1(50 nm)は、粒子表面がアミノ酸に、AuH2(40 nm)は、粒子表面がペプチド(短いオリゴペプチド)に修飾されています。ペプチドはアミノ酸より長いため、AuH1(50nm)は抗体結合能が高く感度が出やすい、AuH2(40nm)は非特異的な反応を抑える効果が強いという特徴があります。

還元方法の違いについて

  • 一般的な金属コロイドは、還元剤にクエン酸を用いて合成しますが、当社では、アミノ酸またはペプチドを用います。クエン酸還元金コロイドは、pH3程度の弱酸性ですが、当社金属コロイドは、pH9程度の弱アルカリ性です。
  • 他社クエン酸還元金コロイドは、冷蔵保存で、有効期間が開封後1か月間のものもありますが、当社金属コロイドは、室温保存(1〜30 ℃)で、有効期限は6か月間です。(ただし黒い粒等沈殿が生じた場合は使用しないでください。)

高濃度である利点

  • 金属コロイド濃度が低い場合は、抗体などのタンパク質の標識効率が下がるため、濃縮する必要が生じます。遠心分離による濃縮は、手間がかかるとともに、金属コロイドの凝集リスクの要因となるため、避けることが望ましいです。
  • 当社製品は、高濃度(OD≧12)であるため、バッファーや添加剤を加えても、適切な金属コロイド濃度を維持することができ、効率的な標識反応をおこなうことができます。

金属コロイドの仕様

  • 溶媒は水となります。分散剤は含まれません。
  • 平均粒径は動的光散乱法のキュムラント解析を用いて算出しています。平均粒径値は製品と一緒に納品します品質報告書に記載しております。

標識方法

使う抗体により最適な標識条件は異なります。金属コロイドをご購入のお客様にはプロトコル例をお渡ししておりますので、ご参照いただきますようお願いいたします。

参考資料

  1. 渡部正利、古川成明、赤松優、織田哲弥:金ナノ粒子を用いた簡易診断技術開発、バイオインダストリー、No.10 Vol.22 p60-65 (2005)
  2. 渡部正利:貴金属コロイド、貴金属微粒子、組成物および貴金属微粒子の製造方法(特許第4368855号・特許国際公開番号:WO 2005/023468 A1)
  3. Julian E. Beesley : Colloidal Gold: A New Perspective for Cytochemical Marking (Royal Microscopical Society Microscopy Handbooks), No.17, Oxford University Press (1989)
  4. 横田貞記、藤森修:イムノゴールド法 コロイド金による免疫組織化学、ソフトサイエンス社  (1992)